EIB 2022年11月月例会 開催レポート
2022年11月18日(金)、愛媛イノベーションベース(以下EIB)11月月例会を開催いたしました。
講師
株式会社 ジェイ・トップ
代表取締役社長 山田 哲
山田社長のご紹介
1963 年愛媛県生まれ。松山市出身。
専門学校卒業後、1987 年より 12 年間病院で理学療法士として勤務。介護保険創設に先駆けてベストケア株式会社を創業し、代表取締役就任。リハビリテーションを介護に取り込んだスタイルの介護に特化。18 年間で全国にデイサービス 27カ所その他事業所 9 カ所を展開。年商 31 億円、従業員 640 名の企業へと成長させる。
2017 年 10 月に M&A より株式会社ソラストに全株式譲渡。
現在は調剤薬局事業を行う株式会社ジェイ・トップの代表取締役社長。
これから会社を創るとしたら
もともと理学療法士であった山田社長は、介護保険制度の施行をきっかけに、介護事業に特化したベストケア株式会社の設立を思い立ったと語られます。しかし、当時の大きな後ろ盾であった理学療法士会の会長や実のお父様のサポートを受けることができなくなるなど、会社設立直後から激動の出来事の連続であったといいます。
人手も足りず、困難な事例ばかりが回ってくるものの、それでも断ることなくサービス提供の姿勢を貫いた山田社長。その姿勢が認められ、次々と仕事が入るようになったことから「やはりできることを徹底的にやり抜くしかない」と決意されたそうです。
事業が好調になるにつれて、採用も進み、拠点も増えて会社は大きくなっていったそうです。しかし、次第に大きくなる会社に対し、自分一人の力でどこまで従業員を守れているのか、利用者にサービス提供を続けられるのか、という懸念があったと語られます。
様々な選択肢をたどった末に、経営理念に共感してもらえる上場企業に事業譲渡を決断した山田社長。ベストケア株式会社の理念「利用者を幸せに、社員も幸せに」の実現を考え抜いた先の大きな決断でした。
起業から事業譲渡までを経験された山田社長は、会社を創る順番として一番目に「経営理念をしっかりつくること」が肝要だと語られました。
講演後の質疑応答においても、「理念に共感する社員を採用することが最も重要。理念に共感できない人は、たとえ現場が人手不足であっても採用しない」と熱弁されました。それは、サービスの質を保つためでもあり、会社にしっかりとした軸を通すためでもある。自分の幸せもわからなければ、利用者を幸せにすることもできないはず。理念を理解し、共感できる人材でなければ、いい組織は決して作れない、という強い信念が感じられる講演内容でした。
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